マイホーム購入「家購入で先を越された!」買付申込バッティングのリアル
皆様こんにちは!マイホーム不動産の広報すずきです。
今回のお話しは少し辛口になってしまいますが、不動産業に携わる人間なら一度はこんな状況を目にしている、リアルでシビアな「家を買おうと考えていたら先を越された!」というお話しです。
ネットの物件でお問合せがいくつか来た時や案内が重なった場合には、実はとても多いのが
「その物件を買いたい、というお客様同士のバッティング」です。
同じ物件で買いたいという方が2人以上になった時は、「申し込みの早い順」「住宅ローンの確約の有無」「価格交渉の有無」などを見ながら、優先される順番が決まります。
そして勝者は念願のマイホームを手に入れますが、申し込みが今一歩遅れてしまった場合は、その物件を諦めねばなりません。
その場合はおそらく皆様が考えるよりも、欲しいと感じた物件を諦めるのは辛く、苦しいものだと思います。
マイホームを探されている方というのは金額が大きいだけに、皆様とても緊張した中で、エイッと決断を下されます。
そんな風にせっかくたくさんの時間と労力と脳みそをフルに使い、決断した物件が他の方に買われてしまうのですから、とてつもない疲労感が襲ってきます。
そして以来その家が頭から離れず、他の家を探すエネルギーもなくなってしまう、という方もとても多いんです。
ですので今回は皆様が「家を買いそびれました」という哀しい状況が避けられる事を願い、その物件検討段階での「買主様同士のバッティング」についてのお話しをしようかと思います。
それではいきましょう!
一般の方が考えているよりずっと「不動産売買の購入申し込み時バッティング」は多い!その理由とは
多くの方はインターネットでお問合せを頂くのですが、ひとつの物件で、お問合せがグンっと増える時期があったりします。
「何月だから」とかではなくて、おそらく物件を観察していた方たちが、覚悟を決めて「エイッ」と動き出される時期というのが被るのだと思います。
旅行なんかもそうなんですが、同じ予算で同じようなエリアで探している方がいたら、同じ様な物件を見比べている訳です。
その中で「これ、この中だったら一番良いな」という物件がかぶるのは、当たり前の話かもしれません。
不動産の購入の場合で辛いのは、「物件は世界で一つしかない」ということです。
なので「決断が早い方から、良い物件を決めていける」というシビアな場面が、現実でもよく見られます。
最近のお客様はお問合せをインターネットで頂くのですが、多くの方はインターネット上で6割7割、物件を選定していらっしゃる方が多いです。
ですから「何か月も問合せの無かった物件が、ある日突然申し込みが立て続けに入る」
という事は珍しくありません。
おそらくその物件がネットに掲載された瞬間から、気にはなっている方がいるのでしょう。
「でも他の物件も色々と見比べよう」
なんて考えて数週間が経ち、「うーんやっぱりこの物件いいな!」となり、問い合わせをするとちょうど申し込みが入ってしまっていたり。
こんなこと、本当にとても多いです。
マイホーム購入申し込みの先着順のリアル
さてそれではマイホーム購入で先を越されない為には、いったい何が必要なのでしょうか?
「先を越される」というのは、不動産の購入申し込みが基本的には先着順である事が多い為、そういう事態が多くなるんですね。
そのため不動産業者によっては、お客様の意思も固まっていないのに「とりあえず申し込みを入れて抑えておきましょう」という業者もいます。
契約とは違い手付金などが発生しないため、その後何かあって申し込みをキャンセルしても、ペナルティなどはありません。
しかしもしそんな業者に当たったら、そういう方は誠意を持ち合わせていないと推測できるので、信頼しない方が良いでしょう。
買い付け申し込み書を書くという事は、もう契約日を決めて自分の個人情報を相手(売主様)に渡す、という事です。
ですので当たり前の事ですが「買うかどうかわからないけど、とりあえず順番を抑えるために書く」というものではありません。
「買いたい」という意思を書面で売主様に伝え、契約までの調整(日程などの相談)に入る、という類の手続きになります。
売主様に対して敬意を払えないという事は、買主様にも敬意を払わないと考えるのが妥当です。
しかし敬意のない行動は、特に不動産ではトラブルの元になってしまう事もありますから、皆様には安易にそのような事をおすすめはできません。
買い付け申し込み書はスピードも誠意も大事です。
スピードを持って買うかどうかを決め、買い付け申し込み書を書くようにしましょう。
「申込が入りそう」は不動産屋の煽り!?
ネットなどを見ていると、「【申し込みが入りそう】は、よくある不動産屋の手口」みたいに書かれていたりします。
もちろん不動産業界の中には、そういう業者が多い事もわかります。
でも本当に申し込みが重なる事は、リアルには結構あります。
マイホーム不動産では、そのままの状況をお伝えしています。
不動産会社が煽りをしてもしなくても買う方は買いますし、ある程度の物件で決断を下せない方は、その時に限らずその後も買う決断ができない事が多いです。
購入希望がバッティングした時、勝つ方と負ける方の違いとは
さてマイホーム不動産では、あおり?で「申し込みが入りそう」と申し上げる事はありません。
なぜなら「煽りをしてもしなくても、買う方は買うし買わない方は買わない」と考えているからです。
そして「買わない方は、その後も長い間買わない」という事も、経験則でそう思っています。
なんでそうなるかと言うと、おそらく「周辺の相場(リアルの取引価格)」が体感でわかっていらっしゃらないからではないかと思います。
「この値段でこの条件なら『買い』だろう」という感覚を体感でわかっていないと、なかなか不動産を買えません。
なぜなら「この物件にこの条件を足して、この価格なら買いたいのに・・・。」などと、
現実には無い物件を探し始めてしまうからです。
(その条件を足したら価格が上がってしまいますが・・・そこはスルーされる方がとても多いです。)
決断が素早い方はある程度のところで総合判断をくだして、良い物件をスっとかっさらっていくイメージがありますね。
ずっと物件を買えない方は永遠に「買わない理由」を探しますし、買う方は「買う理由」を探します。
この部分がバッティングした時に勝つ方と負ける方の違いなのかな、とはたから見ていると感じます。
しかし「買おうか?どうしようか?」という状況で買わない理由を探していたのに、いざ他の方に買われてしまうと「欲しかったのに!」とおっしゃる方も多い、というのがバッティングした時のリアルです。
マイホーム不動産では購入を無理にすすめるメリットは無いと考えていますから、強引な営業をしません。
もちろんプロとしてシビアに見て「これはこの方にとって購入した方が良いだろう」と思う場合は「この物件は良いと思います」と単刀直入に言います。
「その物件の契約が、お客様にもマイホーム不動産にもWINWINを生む」と考えた場合は、その物件をおすすめします。
「自分だったら、この状況でどうするか?」
を考えますから、実に個人的な感覚にはなりますが・・・。
実に単純なお話しです。
気になる物件があったら「その物件が終わっても後悔しない」かどうか、ぜひご自分の中で問いかけてみてください。
悪い事は言いません。
もし誰かに先を越されて後悔すると思うなら、エイッと潔く前に進みましょう。
そこで止まってしまうと良い物件は無くなりますし、二度と同じ物件は出てきません。
気に入った物件、もしも先に買われてしまったら?
もし先に他の方に購入されてしまった場合は、次からは何か妥協点を広げるような努力をしてみることを、マイホーム不動産ではおすすめしています。
何故なら「妥協点を先に見つけられなかったからこそ、先を越されてしまった」という面が、少なからずあると考えられるからです。
厳しい事を言う様ですが、マイホームに夢を抱きすぎる方は、いつまで経っても家が買えません。
妥協できない点があればあるほど、マイホームを買えなくなってしまいます。
買いそびれた物件は、とてもとても美化されて記憶に残ります。
新規で出てくる物件は、その美化された物件といつもいつも比較されてしまいます。
そうなると本来の価値があるはずにも関わらず、そのお客様の中では他の物件が、とても安く扱われてしまいます。
こうなると買いそびれた時には、当初よりももっと妥協点を広げないと、おそらく家を買うこと自体が難しくなってしまい、本末転倒になるのではないでしょうか。
さらに賃貸期間を上乗せし、年齢も家賃の支払い分も、あっと言う間にどんどん増えてしまいます。
もし10万円の家賃の賃貸に1年間住んでいたら、もうその時点で家に支払うはずの120万円を削っているようなものです。
では少し視点をずらして考え方を変えたら、どんな事ができるのでしょうか?
「予算を300万上げて今買う」VS「3年で360万円を賃貸に払う」
ものは考えようです。
「買いそびれた時は、その物件が美化されて、その後の購入したい物件になかなか出会えない」
とお話ししましたが、例えば
今の家賃が10万円だとしたら、1年で120万円、3年で360万円です。
「これから3年分の360万円を賃貸に支払うなら、今の予算に300万円上乗せして物件を買う」
など考え方の方向転換をしていく方が、メリットは大きいです。
(もちろん借りられれば、の話ですが。)
銀行で借入した場合、金利0.5%で計算すると以下の様な計算になります。
3,000万円を32年の住宅ローンで返済→月々84,557円 35歳でマイホーム購入
(総支払い額:32,469,888円
↓300万円をプラス、3年をプラス
3,300万円を35年の住宅ローンで返済→月々85,663円 32歳でマイホーム購入
(総支払い額:35,978,460円)
どちらも、住宅ローンの完済時期は同じ67歳です。
総支払額の差額は3,508,572円となります。
支払額は50万円ほど増えていますが、「家賃総額は360万円」「更新料が入っていない」事を考えると、ほぼトントンになる計算が成り立ちます。
しかし住宅ローンの完済年齢が3年早まり、借入時の年齢が低い為、金利優遇も多く取れる好条件で借りる事ができます。
「3年後に健康状態が万全か?」「借入時の年齢が上がる=借入の為の条件自体は下がる→優遇幅が今と同じ様に取れるかどうかが不明」などの不確定要素が加わる事を考えると、私なら先に300万円の予算を上げて買います。
同じくらいの支払いになるのなら、好条件が確定している時に買う方がメリットがあるからです。
また物件価格を300万円上げることで物件自体の魅力や条件が上がるのは、言うまでもないでしょう。
もちろんこのお話しはひとつの道、選択肢に過ぎません。
予算をどうしても上げたくない場合は、頭を柔らかくして、他の妥協点を探りましょう。
もし先を越されたら、妥協点と柔軟性をプラスのがおすすめです
もちろんどなたでも当てはまるお話しではありませんが、マイホーム不動産では材料を全部並べてみて、検討できそうな方には上の様な考え方をお話ししたりも致します。
気に入った物件が他の方で契約になった場合は特に、物件の幅をこの様に考えて広げていける柔軟性はとても大事ですね。
不動産は地球上で一つのオリジナル作品ですから、こんなこともよくある話です。
皆様は「先に買われてしまった!」という気持ちに押されて、過去の物件の美化が強化されていくことを、ぜひ知っておいてください。
↑この記事でもお話ししていますが、今現在の住宅ローン事情はとてもメリットが大きいです。
銀行の住宅ローンの変動金利に対する優遇幅のメリットなどもありますので、額面通りの物件金額だけではなく、長期的なメリットデメリットを併せて考えていけると良いですね。
「なぜマイホームが欲しいのか?」原点に立ち戻る時間をとってみる
さて今回はとても辛口なお話しになってしまいましたが、いかがでしたでしょうか。
マイホーム不動産では、本来は皆様に「ゆっくりと考えて、後悔の無い家をゲットして頂きたい」と考えています。
しかし哀しい事に、物件は一つしかありません。
しかしマイホームが欲しい!と探されている方は、いつも複数いらっしゃるのが現状です。
なので「スピードもやはり、大事にして頂きたい!」というお話をさせて頂きました。
スピードを持って妥協点を探すのなら、「なぜマイホームが欲しいのか?」という原点に立ち戻るのがおすすめです。
原点に立ち戻ると、優先すべきポイントを思い出す事ができるからです。
皆様にはスピード面でも、ぜひ後悔の無いマイホーム購入をして頂けたらと願っております。
この記事が皆様のお役に立てたら、嬉しく思います。
八王子市周辺で不動産を売りたい方、お探しの方は、ぜひお気軽にお声がけください。
(マイホーム不動産では率直なアドバイスを心がけており、八王子市周辺で「新築戸建」「売地」「中古戸建」「中古マンション」を購入希望の方、「土地の売却」「戸建売却」「マンション売却」希望の方は、個別相談もお受けしております。)
それではまた!
それではまた!