マイホーム購入「地震保険」の簡単解説!
皆様こんにちは!マイホーム不動産の広報鈴木でございます。
今日は、マイホームを購入されたたくさんの方から質問が多く出る「地震保険」について、ざっくりとお話ししていきます。
これを書いている現在は2023年の7月です。
地震保険や火災保険は、少しづつ内容が改訂される事も多いので、ざっくりとわかりやすくお話ししておきますね!
細かい所については、契約する保険代理店に確認しましょう。
それではいきましょう!
地震保険て何?地震保険だけ入れるの?
まずは「地震保険て何!?」というところから。
地震保険を一言で言うと、ズバリ「国がやっている保険」です。
そしてこの地震保険は「単独で地震保険だけ入る」ことはできません。
その理由を、簡単にここで解説してみます。
火災や盗難、落雷などの災害は、普通は保険会社がやっている保険ですね。
火災や落雷などの災害は、ピンポイントで「そこだけ」に起こる災害です。
なのでほとんどの場合は、一災害に対して保険金の支払いは一家族だったりして、保険会社の負担は少しです。
しかし地震は多くの場合、家一軒の被害では済みません。
地震がひとたび起こったら、震源地近くの一帯の地域全体が被害を被る事になりますね。
これは対応しかり、保険金額しかり、とても大変な状況だと、皆様にもおわかりいただけるのではないでしょうか。
こんな訳で保険会社が、地震の被害を全部背負う訳にはいかないのでしょう。
そんなわけで、地震保険は国がやっているのです。
しかし個別に国が運営して申込をとろうとすると、経費もかかるし人手も要るし、二度手間になってしまいます。
なので火災保険にプラスで付ける保険として、火災保険を請け負う保険会社が窓口になり、地震保険の申し込みを受ける作業をしています。
だから地震保険を単独で契約する事が、できない訳なんですね。
地震保険で補償されるのはどんな時?
地震保険は、地震・噴火またはこれらによる津波を直接・間接の原因とする火災・損壊・埋没・流失によって、「居住用の建物」、「家財」に生じた損害を補償する保険です。
つまり「地震とか噴火から派生した災害でないと、地震保険ではカバーできない」ということになります。
東京都八王子市の周辺では、
①地震が起きて、火災になり家が燃えた
②地震で崖が崩れ、家が倒壊した
等が多いかと思います。
怖いのは「地震保険に入っていないと、地震が原因の火事は、補償をしてもらえない」という事です。
それに加えて地震の時は個別の火災と違ってあちこちで火事が起こる可能性が高いので、消防車が来てくれる可能性も低いんです。
だから地震の時の火事は燃え広がりやすいですし、消しにくいんですね。
がけ崩れの場合も同じように、原因から「火災保険が適用」なのか「地震保険が適用」なのかが決まります。
例えば倒壊した原因が大雨の場合は、火災保険でカバーされますし、地震で建物が倒壊したら地震保険でカバーされることになります。
地震が原因の災害だった場合、地震保険以外で家を守る補償はありません。
どちらもとにかく「原因が何なのか?」ということで補償される保険が変わりますから、そこに注意をして考えるのがおすすめです。
大事なので、もう一度言います!
地震から発生した火事は、地震保険だけで補償されます。
これが恐いので、マイホーム不動産では地震保険はできれば地震保険には入る事をおすすめしています。
神戸の大震災でも、3.11でも、多くの家が地震による火事で被害を受けたからです。
地震保険はキビしい保険?その理由とは
さて先ほど地震保険は国がやっている保険だと、ざっくりと説明しました。
そんな背景もあってか、地震保険は火災保険の契約と比べると、補償がとても厳しくなっているのを覚えておいてほしいと思います。
先ほど解説した様に、地震はひとたび災害がおこると、地域全体が被害を被る性質があります。
なので被害額がすごいんです。
被害額がすごいということは・・・・そうです、支払う保険金額も、すごいんですね!
なので地震保険は、元からかけられる保険金額が大幅に制限されています。
それがどの位かと言うと、じつに火災保険でマイホームにかけた保険金額の30~50%の範囲でしか、マイホームに地震保険をかけることができません。
マイホームの保険は家財と建物に分かれているのですが、建物も家財もそれぞれ火災保険額の30~50%内で、と決められています。
例えば
火災保険でマイホームの建物に2000万円の保険金額を設定したとしたら、地震保険で掛けられるのは建物については600~1000万円まで
火災保険で家財に1000万円をかけたら、地震保険を家財にかけられるのは300~500万円まで
という事になります。
この範囲の中で、10万円単位までは任意に保険金額を決める事ができます。
この上記のパターンで契約した場合、
「地震が起こって家が全部燃えてしまった!」
という場合は、なんとこの建物の地震保険額1000万円と家財の地震保険額500万円(全部で1500万円)しか、最大で補償されません。
もし普通の(というのもおかしいですが)1軒だけの火事だった場合は、上記の場合建物と家財合わせて3000万円の保険金がおりてきます。
そう考えると地震保険の補償がいかに厳しい内容となっているのかが、おわかり頂けるかと思います。
しかし地震が起きた場合を考えると、やはりある程度しっかりと地震保険をかけておくのがやはりおすすめです。
また地震保険にしても火災保険にしても土地に保険をかける商品はありませんから、建物や家財だけの補償になりますので、そのあたりも注意が必要です。
「地震保険の保険料の決まり方」と「入ったら知っておきたい!お得情報」
地震保険料の料率は「建物の建っている場所」と「建物の構造」で決まります。
耐震性が高い建物などは、地震保険料が割合に安くなります。
あとは自分で設定した保険金額に応じて、保険料が決まります。
また地震保険料を支払っていると、「地震保険料控除」で税金の割引が受けられます。
1年に一度「保険料控除証明」の書類が保険会社から届きますので、勤務先に提出したり、確定申告で控除の申告の時に提出しましょう。
もし不動産を売却する時に地震保険に加入していたら、地震保険も火災保険も解約をしましょう。
所有者が変わっても地震保険が自動的に解約になる事はありませんし、自動引き落としで契約をしている方も多いです。
さてざっくりと簡単に地震保険について解説致しましたが、いかがでしたでしょうか。
「保険商品はわかりにくい」とおっしゃる方が多いので、記事にしてみました。
このお話しが皆様のお役に立てたら嬉しいです。
八王子市周辺で不動産を売りたい方、お探しの方は、ぜひお気軽にお声がけください。
(マイホーム不動産では率直なアドバイスを心がけており、八王子市周辺で「新築戸建」「売地」「中古戸建」「中古マンション」を購入希望の方、「土地の売却」「戸建売却」「マンション売却」希望の方は、個別相談もお受けしております。)
この記事が皆様のお役に立てたら、嬉しいです。
それではまた!